大槻香奈「かたく透明の」2017年　333×455mm ケント紙・アクリル・鉛筆・ペン

これまで制作テーマにしてきた「から」（容れ物）を、出たり入ったりするものについて制作した作品群を、過去作を交え発表いたします。 「から」は、殻、家、墓など、私たちが生きていくうえで必要としている、さまざまな器をさしています。 これまでは「から」の中身と外見について描く事が多かったのですが、今回はそのからを出たり入ったりする人、またはその魂について考え、作品を制作しました。 「殻に閉じこもる」という言葉とは逆の「殻を出たり入ったりする」、その自由について考えたともいえます。 ぜひご覧下さい。（大槻香奈）

□大槻香奈　略歴
1984年、京都府出身の美術作家。
平面作品を中心に少女、蛹、街等のモチーフ（概念）を通して現代日本の情景を描き出している。
またイラストレーターとして書籍の装幀やCDジャケット等にも作品を描き下ろしている。
現在、京都嵯峨芸術大学客員准教授。

twitter:Kana Ohtsuki
HP:http://ohtsuki.rillfu.com/