展覧会タイトル「MATERIA」には、作品を理解するためにはその実在化と共に「素材（＝MATERIA）」が非常に重要であるというコンセプトがある。 「sleeping garden」という作品は、クリスタルレジンと自然の植物で制作している。一方は人工的、もう一方は自然のものという、極めて対照的な素材が使われているのだが、クリスタルレジンの特性が小さい植物の素晴らしく美しいさまを表現するために不可欠な素材となっている。 また、この展覧会では、「素材」を活かして他にはない表現を生み出すためには、作品を制作する際の「手技」が非常に重要であるということも感じてほしい。

■OMAR ROSALES　オマル・ロサレス
1976年 メキシコ生まれ
2002年 メキシコ国立自治大学国立造形学校ビジュアルアート科 卒業
2004年 メキシコ国立自治大学サンカルロスアカデミービジュアルアート科(修士課程) 修了
2010年 – 2012年 広島市立大学芸術学研究科 研究生として在学
2014年 広島市立大学芸術学研究科造形芸術専攻(博士前期課程) 修了
2017年 広島市立大学芸術学研究科総合造形芸術専攻(博士後期課程) 修了見込み